看護師として豊富な経験を積んできた中高年世代にとって、転職はこれまでのキャリアを整理し、自分らしい働き方を見つけ出す大切なチャンスです。
しかし、若手時代と同じ基準で職場を選んでしまうと、入職後に思わぬ壁にぶつかることもあります。
最も慎重に検討すべきなのは、自分の体力と業務内容のバランスです。
年齢とともに疲れが取れにくくなったり、足腰への負担が気になり始めたりするのは自然なことです。
そんな中、無理をして過酷な環境に身を置くのはリスクが大きくなります。
若い頃同様に頑張りたい気持ちがあっても、持続可能なペースで働けるかどうかは冷静に見極めましょう。
特に、これまで病棟勤務をメインにされてきた方は、そのリズムが今の自分に合っているかを再確認するのが望ましいです。
入退院が激しく、常にナースコールが鳴り止まない急性の現場であれば、なおさら身体的な消耗も激しくなります。
もし、体力を温存しながら経験を活かしたいのであればクリニック、訪問看護といった、比較的ゆとりのある場所へ目を向けるのが良いでしょう。
また、生活リズムを大きく左右する夜勤の有無についても、これまで以上に考えるべきです。
夜勤は収入面でのメリットが大きい一方で、自律神経や睡眠の質に与える影響は年齢とともに深刻になります。
転職を機に日勤のみの仕事に切り替えるのか、あるいは回数を減らして身体に負担の少ない形で続けるのかなど、自分の健康を優先にした決断が求められます。
体力を削って働くのではなく、その知恵と技術を効率よく活かせる環境を見つけることこそが、生涯看護師を続ける秘訣です。
今の自分を大切にできる職場を選び取って、無理のない充実したセカンドキャリアを構築していきましょう。